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日本都市計画家協会  楠本洋二賞

第2回楠本洋二賞の募集
 第2回楠本洋二賞の対象者を応募しています。
 下の応募要項をご覧の上、必要事項を応募様式に記入の上、応募してください。応募の締め切りは2010年4月1日(木)18:00、日本都市計画家協会事務局必着です。
[締め切りを4月1日まで延長しました。]
第2回楠本洋二賞応募要項
第2回楠本洋二賞応募様式

楠本洋二賞の目的
 日本都市計画家協会の設立発起人の一人である楠本洋二氏は、昭和50年代よりわが国都市計画の中で民間コンサルタントを自ら主宰し、全国の都市計画コンサルタントを先導してきました。また、都市計画の「理論と実践」をあわせ行うことを生涯の旨として、精力的に全国の都市計画にその足跡を残してきました。昨年(2008年12月)惜しまれてその生涯をとじられましたが、楠本洋二氏の意志を若き都市計画家につなぐことを目的として、節子夫人の申し出により、本協会内に賞を設けることといたしました。
 日本都市計画家協会 楠本洋二賞は、「都市計画の理論と実践」による活動を評価し、今後のさらなる活躍を期することを目的として、毎年1回、若手の都市計画家に授けられるものです。
(参考) 楠本洋二賞の創設について


第1回楠本洋二賞受賞者
 第1回楠本洋二賞の受賞者は次の3名と決定し、2009年6月20日に表彰式が行われました。

最優秀賞
山田由香里氏(長崎総合大学建築学科 准教授、元平戸市教育委員会和蘭商館推進室及び各務原市教育委員会文化財課兼都市計画課)
[受賞理由](第1回楠本洋二賞の講評抜粋)
 山田氏は平戸市、各務原市などに勤務した時代に歴史資産の復元と合わせた街づくりの企画〜整備において中心的役割を担い、その街づくりを観光など幅広い都市の活性化にまで波及させるなど都市計画家として卓越した活動を展開したことを選定委員会は高く評価し、最優秀賞として選定した。具体的には、点的な発想に陥りがちな歴史的文化財保護について線・面への拡張をめざし、街並みの再生や街の活性化を図るという点がユニークであり、街並み調査から普及のためのイベントなどを通じて、行政による支援地区指定の獲得、住民協定の成立、支援区域外の地域の保存をはたらきかけた実践活動の成果は大きい。こうした成果をあげるために自ら住民となり、制度化されたものを上回るやわらかい活動で理論と実践を結びつけたことは貴重であり、まちなみ保存を生活の一環として地域活性化の中でとらえ実現するという方法は、多くの地域で展開可能なもので、日本の都市計画の重要課題として注目すべきものである。

優秀賞
加藤孝明氏(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 助教)
[受賞理由](第1回楠本洋二賞の講評抜粋)
 加藤氏が進めてきた防災の街づくり自体は各所で行われているが、都市防災の幅広い対応策の導入、新しい技術的対応方法の導入、都市計画と防災計画の統合、多様な責任ある参加による防災など先進的で社会性のある内容を評価した。具体的には、大地震被害とそれからの避難計画に偏りがちな防災都市計画を水害等地球温暖化適応まで拡張した。都市における自然資本である海岸線や河川を取り上げ、古くて新しい都市計画の課題を設定し、防災計画を都市計画に位置づけて両者の統合を図っている。また、地域の脆弱生、被災状況の共通理解、主体間の役割分担の理解のために、防災評価技術、まちづくり支援技術の計画への組み込みに加えて社会技術を組み込み、東京都内で「広域ゼロメートル市街地研究会」その他の活動を通じて普及をはかり、地域形成の萌芽を確認した。計画への技術の組み込み、及び社会技術の導入についての提案はそれほど新しさのあるものではなく、それらの有効性については多くの実践による検証が必要だが、全体として社会性に富み、都市計画の基本課題の一つである防災を一般のまちづくりに持ち込んだことは高く評価できる。

奨励賞
真野洋介氏(東京工業大学大学院社会理工学系研究科 准教授)
[受賞理由](第1回楠本洋二賞の講評抜粋)
 真野氏は阪神淡路大震災の復興支援のあと、東京向島地区において密集市街地の再生街づくりを現場で実践する他、これらの経験を他の都市において生かし、実践して、優れた成果を上げており、その実践の持つ高い街づくりへの影響力を評価して奨励賞とした。具体的には、密集市街地の再生は、人口減少社会での都市計画の重要課題であるが、効果的な計画手法の提案が待たれている分野である。阪神大震災の復興支援活動を契機に平時のまちづくりのため、市民セクターの継続的活動のありかた、まちづくり活動の基盤となる「プラットフォーム」、住環境を包括的にデザインする手法の提案を行っている。木造密集市街地の実例におけるまちづくり組織の運営支援、まちづくりの研究・提案組織の立ち上げなどにより、これらの考えの実践を行い、他地区への適用拡大も試みている。
 向島における多彩な活動は、木造密集市街地の再生、防災まちづくりへの提案活動として評価されるが、これらの理論は多くの実証を重ねる必要があると思われる。しかし、ここでの活動の考えは多くの地域で容易に試みられる可能性があると思われる。


第1回楠本洋二賞の講評全文はこちらをご覧ください。
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