このたび墨田区内で「全国路地サミット2011inすみだ」を開催いたします。
現在、すみだでは、活性化の起爆剤として「東京スカイツリー」が建設され、まちは大きく変わろうとしています。
しかし、江戸のニュータウンとして開発された本所地区では、広い街路に囲まれた中に直線的な「路地」が多く、一方、農村地域が近代工場地域として発展してきた向島地区では、あぜ道や水路に沿って曲がりくねった「路地」が複雑に入り組んでいます。
また、すみだのまちは、明治以降、最先端の技術とともに伝統的な工芸技術が蓄積された「ものづくり」のまちともいわれ、路地を中心として「仕事」と「生活」が一体のまちが形成され、人間関係が豊かな世間(近隣関係)が育まれてきました。
このように、夢と課題がたくさんある「すみだのまち」は、これからの都市生活のあり方をも示唆しているまちです。そして「路地」が支えてきた世 間でもありました。
「全国路地サミット2011inすみだ」を開催するにあたり、皆様とともに、タワーを起爆剤として、これまでのすみだで育まれた豊かなコミュニティーを活かした、「路地」を拠り所とする「すみだの未来像」をともに語り合っていきたいと考えています。